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レーザー治療について
CO2レーザーを使った子宮頸部レーザー蒸散術
子宮頸がんは異形成(がんになる前の状態)を経てがんとなるため、検査により早期発見できた場合、CO2レーザーを使った子宮頸部レーザー蒸散術で子宮を残して治療することが可能です。
熊本市西区のすえなが婦人科・産科クリニックではこの子宮頸部レーザー蒸散術に対応していますので、お体への負担を抑えて治療するためにも、後の妊娠に影響をおよぼさないようにするためにも、年1回の定期検診を受けて早期発見・早期治療に繋げるようにしましょう。
子宮を温存することが可能
CO2レーザーを使った子宮頸部レーザー蒸散術では、子宮頸部の異形成にレーザーを照射し、表層上部を3~5mm程度焼灼することで異形成を除去する治療です。
当クリニックでは、0期(子宮頸部上皮内腫瘍:CIN)の上皮にとどまったステージまでを適応範囲としていて、子宮にメスを入れない治療となりますので、子宮を温存することが可能になります。
初期の子宮頸がんや異形成に対する治療方法として子宮頸部円錐切除術という方法もありますが、これは子宮頸部の病変を円錐状に切り取る治療となるため、子宮頸管が短くなり、子宮頸部レーザー蒸散術と比べて早産のリスクは高まるとされています。
レーザー治療のメリット・デメリット
メリット
- 子宮にメスを入れないため、子宮が温存できる
- 子宮頸部円錐切除術に比べ早産のリスクが高くない
- 痛みや出血がほとんどなく、負担が少ない
- 短時間の手術(15~20分程度)、日帰りで受けられる
デメリット
- 病変を焼灼するため、正確な病理診断が難しい
- 術後、水っぽいおりものが3~4週間程度続く
- レーザーで焼灼するので、かさぶたができ、それが剥がれて出血する場合がある
レーザー治療の流れ
Step01
異常の発見
子宮がん検診の細胞診などで異常が見つかった場合、精密検査を実施します。
Step02
精密検査
コルポスコープ診(腟拡大鏡を使った検査)や組織検査などで疑わしい細胞・組織を詳しく調べます。
Step03
診断・治療方針のご提案
精密検査により、子宮頸がんの異形成(前がん状態)と診断された場合、適切な治療方針を策定・ご提案いたします。
Step04
レーザー治療
CO2レーザーを使った子宮頸部レーザー蒸散術を行います。
子宮頸部の異形成にレーザーを照射し、表層上部を3~5mm程度焼灼することで異形成を除去します。
※当クリニックでは0期(子宮頸部上皮内腫瘍:CIN)の上皮にとどまったステージまでを適応範囲としています
※レーザー治療そのものの時間は15~20分程度です
Step05
術後の診察
術後、1週間後程度に再度ご来院いただき、何か問題が起こっていないか診察いたします。
レーザーで焼灼するため、かさぶたができますが、通常、1週間程度でなくなります。
かさぶたが剥がれて出血する場合がありますが、出血量が多い場合にはすぐにご連絡ください。
Step06
経過観察
その後は、個々の患者さんの状態に応じて定期的に経過観察を行います。
術前・術後の注意点
術前の注意点
CO2レーザーを使った子宮頸部レーザー蒸散術では、特に術前の注意点はありません。
ただし、患部で感染が起こっている場合には、その治療を優先させます。
術後の注意点
- 術後、水っぽいおりものが3~4週間程度続きます
- レーザーで焼灼するため、かさぶたができますが、通常、1週間程度でなくなります
- かさぶたが剥がれると出血する場合があります。出血量が多い時はすぐにご連絡ください
- 治療に際して麻酔を使用しますが、強い麻酔ではありませんので、治療後すぐにご帰宅いただけます(お車でのご来院・ご帰宅も大丈夫です)